抹茶の点て方と道具の選び方

「おうちで抹茶を点ててみたいけど、道具も使い方もわからない…」
そんな方に向けた、初心者でも簡単に始められる“抹茶の世界”へのガイドです。
抹茶は、「粉を溶くだけ」ではなく、
- 道具をそろえる楽しさ
- 点てる所作の美しさ
- 口に広がる風味と香り
など、“五感”で楽しめる日本ならではの文化です。
この記事では、初心者が迷いやすい
✅ 必要な道具
✅ 正しい点て方
✅ よくある失敗とその解決法
をわかりやすく解説します。
あなたも、ふわっと泡立つ一杯で、日常を豊かにしてみませんか?
目次
抹茶を点てるために必要な4つの道具

抹茶を美味しく点てるには、まずは道具選びから。
特別なものに思えるかもしれませんが、実は意外とシンプル。
初心者の方でもそろえやすいアイテムばかりです。
「難しそう…」と感じていた方も、最初の一歩として、道具を知ることから始めてみましょう。
ここでは、最低限そろえておきたい4つの道具と、選び方のポイントをご紹介します。
道具名 | 役割 | 初心者向け選び方 |
---|---|---|
茶碗(ちゃわん) | 抹茶を点てる器。丸く広めの形状が理想 | 手のひらにしっくり収まるサイズがおすすめ |
茶筅(ちゃせん) | 抹茶を泡立てる竹製の道具 | 80本立てが基本。初めてなら「百本立て」でもOK |
茶杓(ちゃしゃく) | 抹茶をすくうスプーンのような道具 | 竹製のものが一般的。なければ小さじでも代用可 |
抹茶(まっちゃ) | 点てるための粉末茶。品質で味が変わる | 初心者は「薄茶」用の抹茶から始めると飲みやすい |
💡 最低限「茶碗」「茶筅」「抹茶」があれば点てられます。
まずは気軽にスタートしてみましょう!
抹茶の基本の点て方|ふんわり泡立つ3ステップ

道具がそろったら、いよいよ実践。
抹茶は“点て方”ひとつで味や口当たりが大きく変わります。
でもご安心を。3つの基本ステップを押さえれば、初心者でもふんわり泡立つ美味しい一杯がつくれます。
ここでは、丁寧な所作とちょっとしたコツを交えながら、わかりやすく解説します。
STEP 1:茶碗と茶筅をあたためる
茶碗に熱湯を入れて温め、茶筅も湯通ししておきます。
道具をあたためることで、抹茶がなめらかに溶けやすくなります。
STEP 2:抹茶を入れる
茶杓2杯(約1.5〜2g)を目安に茶碗に抹茶を入れる。
ダマにならないよう、茶こしでふるうと◎
STEP 3:お湯を注いで点てる
約70〜80℃のお湯を60〜70ml注ぐ。
茶筅を持って、「M字を描くように」前後に手早く振る。
表面にふわっとした泡が立てば完成!
【ポイント】
💡茶筅は手首のスナップでリズミカルに
💡円を描くよりも“前後にシャカシャカ”が泡立ちやすい
よくある失敗とその対策
「ダマになった」「泡が立たない」など、初めての点て方ではつまずきがち。でもそれは、誰もが通る道。
原因を知れば、ちょっとした工夫ですぐに改善できます。
ここでは、よくある悩みとその解決方法をわかりやすくまとめました。
失敗を恐れず、まずは楽しむことが何より大切です。
よくある悩み | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
ダマになってしまう | 抹茶をふるっていない | 茶こしでふるってから使う |
泡が立たない | 混ぜ方がゆっくりすぎる | 茶筅を前後に素早く動かす |
苦すぎる | 抹茶の量が多い/湯温が高すぎる | 薄茶用の抹茶を使い、湯冷ましする |
日常に取り入れる、抹茶の楽しみ方
抹茶は“特別な時にだけ飲むもの”ではありません。
毎日の中にほんの少し取り入れるだけで、心と時間に余白が生まれます。
朝のリセットタイムに、午後のおやつとともに、おもてなしにもぴったり。
抹茶は、あなたのライフスタイルに自然に寄り添ってくれる存在です。気軽な楽しみ方をいくつかご紹介します。
✅朝の一杯に、気持ちを整える時間として
✅来客のおもてなしに
✅スイーツと一緒に気軽な“和アフタヌーンティー”に
✅抹茶ラテ・抹茶アイスなどアレンジも自在!
“点てる所作”も楽しめる抹茶は、日々の暮らしを丁寧にする小さな習慣になります。
まとめ:道具選びと点てる時間を、もっと好きになるために

初めての道具でも、自分に合ったサイズやデザインを選ぶと気持ちが上がります。
お気に入りの茶碗や茶筅で点てるだけで、“自分だけのお茶時間”が完成。
一日の中でほんの5分。
湯気を見つめて、呼吸を深くして、静かに点てる時間は、心を整える豊かなひとときです。
●抹茶を点てるには「道具」と「泡立て方」がポイント
●茶筅はM字を描くように前後に振ると泡立ちやすい
●最初はシンプルに、そして楽しみながら“お茶時間”を続けてみましょう